華道 映月松風流

展覧会・イベント 教室のご案内 映月松風流の歩み 映月会について お問合せ 最新の動き リンク集

TOP

   映月松風流の歩み  

 

初代家元 紫光園 石野秀峰  (いけばな作品集)


    

映月松風流は、昭和12年、石野秀峰(初代家元)によって創流されました。                     

石野秀峰は、明治22年、新潟県中頸城郡国明(こっか)村(現在の新井市)で、

漢詩人・饒村柳涯の2男6女の第3女として生まれました。

新潟での少女時代に遠州流、松風流(伊藤翠葉)を学び、                                                    

の後、大正年間に上京して池坊、松風流(押川如水)を学びました。                                         

昭和初年から東京府内の各所でいけばな教室を開き、指導にあたりました。

昭和12年に映月松風流を、平岩秀霞(代々木八幡神社宮司夫人、平岩弓枝氏の母堂)等とともに創流し、

発会式を渋谷の雲泉閣で行いました。

昭和13年には「祝建国祭華道展覧会」(日本橋白木屋)、「第8回大日本華道展」(上野美術館、大日本花道協会主催)に出瓶し、

陸軍病院の傷病兵へのいけばな慰問奉仕を3年間に渡って行いました。                                      

また日独文化交流を目的としたいけばな研修会にも力を注ぎ、                                        

昭和13年には東京帝国大学講師のマルクワルト女史を迎えて「日独文化交流研究会」を開き、                    

ドイツ・ベルリン博物館の「日本民衆芸術博覧会」にいけばな写真帳を出品し、                                   

昭和14年にはドイツ大使館で「華道実演会」を催しました。                                                  

昭和16年には第11回大日本花道協会展覧会や、上野公園の東京府美術館に一門で出瓶し、東京華道協会理事を務めました。

戦後は、昭和24年に「第24回華道名流展」(東京新聞社主催)に出瓶・入選し、

昭和25年の東京都世田谷区花道茶道協会の設立に関わりました。                                           

また『東京タイムズ』『読売新聞』その他の新聞各紙で「生花の手引き」「暮らしのいけばな」等のコラムを精力的に執筆し、

いけばなの家庭への普及に努めました。                                                                       

昭和37年、他界。享年73歳。                                                                              

著書に『映月松風流 四季の花』(昭和32年)、『家元石野秀峰作品集 四季の花その二』(昭和37年)があります。    

   

昭和13年 日独文化交流研修会(東京帝大マルクワルト講師を迎えて)                昭和13年 大日本華道展(上野美術館)

  

昭和31年 創流20周年記念式典と免状式(八芳園)

昭和36年8月 世田谷区華道協会華展にて いけこみ中の家元

(杉、ヒバ、フィリアオキ、ヒイラギ、南天、ナデシコ、ダルマヒオウギ、リンドウ)

 

 

二代目家元 紫光園 石野秀峰

    

昭和 2年 初代家元の長女として生まれる。
昭和10年 初代家元からいけばなを習い始める。
昭和18年 東京府立第三高等女学校(現・東京都立駒場高校)卒業。
昭和20年      ●浅山秀雲が相模原臨時陸軍病院(現・国立相模原病院)の傷病兵のいけばな慰問を開始。(厚木支部の始まり) 
昭和26年 作曲家・江口浩司と結婚。
昭和31年       ●佐藤昭美(現・荒川区華道茶道文化会理事)が東京・南千住でいけばな教室を始める。(東部地区の始まり) 
昭和33年       ●浅山社中の中村園雲が北海道支部を開設。 

昭和35年

     ●浅山秀雲(厚木市華道協会)が「武相華道展」(小田急町田店)、「厚木市民文化祭」(厚木市文化会館)、

             「神奈川県道展」(ダックシティ厚木百貨店)等に出瓶を開始。

昭和37年 初代家元の他界により二代目家元・紫光園石野秀峰を襲名。
昭和38年 「新春いけばな展」(日本橋三越本店、帝国華道院主催)に一門で出瓶、以後平成4年まで毎年出瓶。 
       ●武井月波が極東マックグレゴー㈱、渋谷区立勤労福祉会館等々でいけばな教室を開く。 
昭和41年  「都民のいけばな展」(現・彩花展、池袋東武デパート、東京都華道茶道連盟主催)に一門で出瓶、以後毎年出瓶。 
       ●大木一湖(沼津市華道連盟)が「沼津市文化祭」「沼津市芸術祭」等に出瓶を開始。(沼津支部の始まり) 
昭和42年  「明治百年記念全国名流大華道展」(日本橋三越本店)に出瓶、名誉賞授賞。 
昭和43年       ●尾竹秀玉が新宿区立落合保育園でいけばな教室を開く。以後発展し13ヶ所で指導。 
昭和45年       ●尾竹秀玉、土井秀走、乍秀羽が三越の世田谷女子寮でいけばな教室を開く。 
昭和46年 日本いけばな芸術協会に入会。(家元に続いて平岩秀霞、乍秀羽、武井月波が入会)
  「第5回 日本いけばな芸術展」(日本橋高島屋、日本いけばな芸術協会主催)に出瓶、以後毎回出瓶。
       ●武井月波が大田区立勤労福祉会館の「東京都教養教室」のいけばな講師になる。 
昭和48年 

「いけばな大東京展」(大手町都立産業会館、東京都花道協会主催)に出瓶。 

  「映月松風流いけばな展」を日比谷公園展示場で催す。 
       ●東部地区の角川昭映が上野の東天紅本店でいけばな教室を開く。 
昭和49年  『花材別いけばな芸術全集 十二』(主婦の友社)にいけばな写真を掲載。 
昭和50年  『婦人画報』10月号に「美しく生きるミセス」として紹介される。 
       ●東部地区の佐藤昭美(荒川区華道協会)が荒川区のすさのお神社へのいけばな奉納を始める。 
昭和51年  『花材別いけばな芸術全集 四』(主婦の友社)にいけばな写真を掲載。 

昭和52年

     ●沼津支部が「第1回いけばな展」(沼津市大手町竹内ギャラリー)を開く。その後、富士急百貨店、ギャラリーほさか                                に場所を変えて回を重ねる。 

昭和57年  社団法人 帝国華道院の評議員になる。 
  門下指導の会として幹部を中心に「忘れな草の会」を発足。 
  フジテレビ連続トラマ「女たちの海峡」(平岩弓枝・原作)でセットのいけばな担当を勤める。 
  『いけばなの心』(広論社)にいけばな写真を掲載。 
昭和59年 「第2回 書といけばなの出会い展」(新宿朝日生命ギャラリー、修美社主催)に一門で出瓶、以後毎年出瓶。 
  「鈴木比呂志 叙情詩文学展」(東京八重洲画廊)に一門で出瓶。 
昭和60年       ●安藤輝玉が尾竹秀玉社中の師範資格者の会として「尾竹会」を新宿区で発足。(新宿地区の前身) 
昭和62年       ●東部地区の松島晴美(越谷市華道協会)が「越谷市文化祭」「越谷市華道協会展」に出瓶を始める。 
       ●武井月波が新宿区内各所の保育園でいけばな指導を始める。(こでまり会)
昭和63年  師範教授資格者の会として「すみれ会」を発足。 
       ●武井月波が東京都立市ヶ谷商業高校(新宿区矢来町)でいけばな指導を始める。後に守屋恵玉が引き継ぐ。 
平成 2年  世田谷区華道茶道協会から40周年感謝状を授かる。 
平成 3年       ●藤本快波がグループ展「五人展」をスペースSUKETA(神奈川県柿生)で始める。 
       ●「第1回尾竹・こでまり会華展」(新宿区区民ギャラリー)開催。(現在の「新宿地区いけばな展」) 
平成 4年  世田谷区制60周年記念区政功労者表彰を受ける。 
       ●松原道月が品川区の大井警察署でいけばな教室を開く。  
平成 5年       ●千葉鈴玉が「みすず会」を新宿区で発足。(この年に「映月松風流新宿地区」が発足) 
平成 6年       ●安藤輝玉が「輝みどり会」を新宿区で発足。 
平成 7年  フランスで催されたカンヌ日本文化フェスティバルに一門11名で参加、いけばなデモンストレーションを行う。 
  帰国して「カンヌ出品再現展」(新宿区区民ギャラリー)を行う。 
       ●武井月波が新宿区勤労福祉会館の「東京都教養教室」のいけばな講師になる。 
       ●守屋恵玉が杉並区浜田山区民会館他でいけばな教室を開く。 
平成 9年  「映月松風流の歌」(江口浩司・作詞作曲)を制定。 
平成10年  池袋の東京芸術劇場ギャラリーで「創流60周年記念 映月松風流いけばな展」を開催する。 
  『華道映月松風流 -折々の花- 』出版。 
平成13年  入門者全員を会員とする「映月会」を発足。第1回総会を渋谷ヒルポートホテルで開催。 
平成14年       ●平岩秀霞・顧問が日本いけばな芸術協会のいけばな褒賞杯を授賞し名誉特別会員になる。 
       ●高野静月、松原道月が、「いけばな新世代展」(東京都庭園美術館、日本いけばな芸術協会主催)に出瓶。 
平成16年       ●尾竹会、こでまり会、みすず会が、新宿地区の3つの児童館で「こどもいけばな教室」を開く。 
平成17年       ●松本好玉、松原道月、江口秀明が、世田谷地区で「こども華道サークル」を開く。 
       ●東部地区の角川昭映、佐藤昭美が北千住のマルイシアター1010でいけばな教室を開く。 
平成20年  『華道映月松風流 -花のしらべ- 』出版。 
       ●東部地区「第1回いけばな教室展覧会」(北千住マルイシアター1010)を開催する。 
平成26年  「いけばな×百段階段2014」 (目黒雅叙園)に一門で出瓶。 
平成27年  家元を三代目に引き継ぎ名誉会長になる。華名は饒光園(じょうこうえん)石野秀篁(しゅうこう)。 
平成28年  いけばな芸術協会「いけばな褒章杯」を受賞。 
   

                  

 

 

三代目家元 紫光園 石野秀峰

                                                             

昭和33年 二代目家元の長男として生まれる。
昭和50年  二代目家元と尾竹秀玉師範からいけばなを習い始める。
昭和52年 立教大学法学部卒業。
昭和60年 師範取得。華名は松涛園江口秀映月。 
平成10年  家元後継となる。 
平成13年  日本いけばな芸術協会に入会。第34回日本いけばな芸術展」に出瓶。 
平成20年  副家元となる。
平成27年  三代目家元・紫光園 石野秀峰を襲名。 
平成29年 池袋の東京芸術劇場ギャラリーで「創流80周年記念 映月松風流いけばな展」を開催する。 
平成30年 日本いけばな芸術協会の常任委員に就任。 

これからも映月松風流は、

いけばなの普及に努めてまいります。

inserted by FC2 system

inserted by FC2 system